全国「九条の会アピール」(2004年6月)に呼応し、損害保険に働く仲間、OB・OGのみなさん、代理店を営んでいる方に賛同が広がり、2005年6月18日、東京・星稜会館にて「損保9条の会」が結成されました。
「損保9条の会」結成のよびかけ
拝啓 木々の緑・草花の色鮮やかな季節となり、ご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、第九条をはじめとする憲法「改正」の動きが急にあわただしくなってきました。国会の憲法調査会が本来の目的と異なり「改憲に向けた論点整理」ともいうべき最終報告書を自民・民主・公明の多数決で議決しました。
一方、昨年六月に大江健三郎さんや井上ひさしさんらがよびかけた「九条の会」アピールは、改憲の動きを危惧する多くの国民の支持と共感を呼び、千二百八十を超える「九条の会」が結成されるなど、確かなうねりとなって全国にひろがっております。
損保産業の先輩たちは、軍事大国化と戦争により産業も社会も壊滅的な打撃を受けた悲惨な経験から、「国策として保険産業を二度と破綻させてはならない」との決意のもと戦後復興に立ち上がり、平和と繁栄のために努力されてきました。また、戦争のない豊かな社会を願い、国民の命とくらし、経済活動を支えるために、損保産業の社会的役割・補償機能の発揮のために奮闘されてきました。
日本国憲法が重大な危機に直面している今、損保産業の先輩たちの思いを現役の若い世代にしっかり受け継ぐとともに、「戦争放棄」を明確にうたった憲法九条を守り、激動する世界にあらためて輝かせるべく「損保9条の会」を結成しようとそのとりくみを開始いたしました。
「憲法九条を守れ」- この一点で、私たちともに手を携えていきましょう。「九条の会」アピールと、[損保9条の会]結成への賛同を訴えます。
二〇〇五年五月