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講演会・シンポジウム

第1 7回講演会「今、何をどう考え、どう見抜くか~下心政治の向こう側を目指して~」(浜 矩子氏:同志社大学教授・エコノミスト)

11月22日、東京北区の「北とぴあ」において、損保9条の会主催の17回講演会『コロナ問題が問いかかける国民のための政治・経済の在り方』が開催された。

講師は同志社大学大学院教授・エコノミストの浜矩子氏。新型コロナ下での開催であり、リモート方式で行われた。

会場の入口ではフェイスシールドをして検温、手の消毒、座席もフィジカルディスタンスをとって定員の半分とした。損保各社現役、OB、また商社9条の会からも参加をいただき、91名の方が参加された。

司会の福田尚子さん(三井住友)の開会あいさつで始まり、自宅から浜先生がスクリーンに登場し講演が開始された。

今、何をどう考え、どう見抜くか-下心政治の向こう側を目指して-

#1 菅総理が登場。所信表明にもあるよう「自助」第一主義の権力大好き男。

#2 二つの下心政治、アホでもスカでもない経済政策に求められるも

#3 スカノミクス親爺の目と耳と手はどんな目と耳と手?

#4 弱肉強食の向こう側にあるもの

#5 真の共生社会はいずこに?

❶アベ首相のアホノミクスからスガ首相のスカノミクスへ。僕ちゃん政治から奸倭(カンネイ:心が正しくなくへつらう)首相へ。

❷2つの下心政治を比べてみれば

❸アホノミクス大将の下心―21世紀版大日本帝国の構築。強兵のための改憲。富国のためのアホノミクス。

❹スカノミクス親爺の下心―21世紀版絶対王政(マキャベリ「君主論」への心酔)の構築。強権政治のための異論排除。強大経済のための淘汰と集約。実益のための各論(例えばケイタイ料金の値下げとか)。

❺求められるのは目と耳と手の三つ。

❻人に寄り添う、涙する目、傾ける耳、そして差し伸べる手。

❼それに対しスカノミクス親爺の目と耳と手は

❽目は監視の目、耳は盗聴の耳、手は切り捨てる手。(例えばデジタル庁の新設)

❾弱肉強食の向こう側にあるもの

❿弱者救済のための徹底公助の世界。公助確立のための強者奮闘の世界。真の共生社会(共存社会ではない)

⓫真の共生社会は?-カソリック信徒である先生は聖書から引用し示した。

⓬「猿は子羊とともに宿り、豹は子山羊とともに伏す。子牛は若獅子とともに育ち、小さい子供がそれらを導く。牛も熊も共に草を食み、その子らは共に伏し、獅子も牛もひとしくほし草を食らう。乳飲み子は毒蛇の穴に戯れ、幼子は蝮の巣に手を入れる。わたしの聖なる山においては何ものも害を加えず、滅ぼすこともない」(旧約聖書イザヤ書11.6~10)

最後は「打倒スカノミクスすなわち、打倒ファッショノミクス!!!いまこそ、21世紀の市民革命の時」を強調

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