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講演会・シンポジウム

第15回講演会

11月23日午後、東京北区で「損保9条の会第15回講演会 立憲主義を回復し新しい政治を展望する」講演会が開催されました。講師は弁護士で伊藤塾塾長の伊藤真さん。
安倍改憲の中身、改憲派の動き、国民投票等現状のリアルな分析を含め講演時間は1時間半を超え、会場からの質問にも丁寧に30分以上応えられました。司会は三井住友9条の会の右田さん、閉会あいさつは損保9条の会呼びかけ人の本間さん(青山学院大学名誉教授)。会場は一杯、盛会のうちに講演会は終了しました。

 講演要旨
日本国憲法の価値を考えるー安倍は(日米)軍事同盟というのは”血の同盟”と言っている。自衛隊員に血を流させるためには、国民の負託が必要。そのためには憲法に自衛隊を明記する必要がある。それが安倍改憲である。武力行使(国連でも今戦争という言葉は使わない)は国家が主体、武器の使用とは自衛官(軍人)個人の行為である。自衛隊(軍隊)は国の独立と平和を守る、そのためには国民も犠牲にする。国民を守るのは警察、消防、海保である。
安倍は国会に改憲を発議し議員の三分の二以上の賛成で可決し、国民投票にかけようとしている。投票行動中はTVでのCMはかけ放題である。資金の潤沢な改憲派は大手広告代理店を使い、改憲キャンペーンを張るだろう。護憲派がカンパでCMを作ってもその時はゴールデンタイムをはじめすでに空はないであろう。せいぜい2時3時と言った夜中ぐらいか。タレントに「日本を守るのは自衛隊でしょう、災害でも頑張っているし」と言わせることも。しかし選挙と違い戸別訪問が出来る。ビラ配付でも100枚のうち5枚受け取ってくれれば素晴らしいことだ。サイレントスタンディングでも、人は見ている。この国をどんな国にしたいのか、私たち自身が覚悟を決める、自立した市民として主体的に行動すること、おかしいときづいた者から委縮しないで声を上げること。ゆっくり急げ、慌てず、焦らず,あきらめず、それがいま私たちに求められている。